【2018.2.20】繊維技術研究会講演会「「織物をそのまま炭(炭素織物)にする(2)―各種の麻の繊維・織物の炭素材料化―」

<講演者>

京谷 陸征(元筑波大学客員研究員)

<講演内容>
麻(あさ)は古来、主に衣料用の繊維を採取する植物として利用されてきた。
麻と称する植物の種類は多い。苧麻(からむし)は、手紡ぎで糸にする繊維採取用麻として古くから知られている。麻繊維からの布は、綿布と異なる独特の風合いを有する。 ただ、幻覚等を生ずる化学成分の存在する種もあり、栽培には許可が必要な場合もある。綿と同じく麻繊維の主成分はセルロースである。
麻繊維やその布の熱分解の無い触媒固相炭素化法により、元の形態がそのままの良好な炭素繊維・布が高収率で得られる事がわかった。炭素化方法と炭化物の構造と力学物性・導電性等について述べる。
【応用分野】新規炭素繊維・スマートテキスタイル・燃料電池等エネルギー貯蔵関係、医療分野等。 <炭素化試料の実物展示有り>

開催日時 2月20日(火) 13:00~15:00
会場 科学博物館3F講堂
その他 予約:不要 入場:無料
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