【2021.12.7-】「勧工寮葵町製糸場図面3D復元模型公開」ほか

博物館再開館に伴い、常設展のほか、以下の通り館内ミニ展示を行います。

1. 勧工寮葵町製糸場3D復元模型展示公開

2021年3月に開催したWEB企画展「勧工寮葵町製糸場図面3D復元プロジェクト」と連動して、コロナ禍のため延期していたリアル企画展を改めて開催いたします。

学生と専門家の協力により、当時の図面から工部省内(現在の虎ノ門)で明治6年に稼働した官営器械製糸工場の3D復元をおこないました。蒸気による富岡製糸場(明治5年)と対照的に水力と竈によって繰糸を行い、技術障壁の低い模範製糸場であったと言えます。デジタルデータを基に3Dプリンタから模型を製作し展示しています。また、会場内ではプロジェクト概要パネルと共に、バーチャル空間にデジタル再現した製糸場をご覧いただけます。また、「葵町製糸場」図面も公開予定です。ぜひご覧ください。

2.蚕織錦絵コレクションにみる「近代製糸場」

2021年度学芸員実習生による錦絵の額装、展示作業演習をおこないました。今回は近代製糸場関連の錦絵と刷り物を取り上げています。富岡製糸場に関する当館所蔵の刷り物をすべて公開するのは今回初めてです。他に「内国勧業博覧会」「加州金澤製糸場」「築地製糸場」など、明治期の製糸場の様子を錦絵でお楽しみいただけます。

※一部学生の演習課題の一環によるキャプション・パネルが展示されています。

ミニコーナー「学芸員実習の一コマ」

2021年度学芸員実習生の演習の一部をご紹介します。「植物標本制作」において小金井キャンパスのクワを採集しさく葉標本を作成いたしました。また、パラフィンオイルにソバやイヌタデを入れ、立体での見え方を確認しました。今後博物館でのICTを活用した教育の体験として、また、生物観察アプリケーションを活用し、モバイルを利用しての生物観察を体験し、遠隔での「バイオブリッツ」にチャレンジしました。