学術デジタルアーカイブ公開を基にした社会の発展を目指し,合同会社AMANEと包括的連携協定を締結

国立大学法人東京農工大学科学博物館(東京都小金井市、館長:金子敬一、以下:東京農工大学科学博物館)と合同会社AMANE(石川県能美市、代表社員:堀井洋、以下:AMANE)は、7月1日(木)に、学術デジタルアーカイブの構築および養蚕関連資料を対象とした調査・研究に関して、包括的連携・協力に関する協定を締結しました。

本学プレスリリース(2021年7月1日付)

 本協定は、両者の包括的な連携のもと、学術デジタルアーカイブ公開を基にした社会の発展を目的として、以下の内容について連携・協力を行います。

(1)学術デジタルアーカイブ構築・公開に関する協力
(2)学術デジタルアーカイブの活用および関連するイベント実施に関する連携
(3)養蚕関連資料を対象とした調査・研究に関する連携・協力
(4)その他全各号に付帯する事項及び両者が必要と認める事項

■これまでの取り組み
 大学博物館が所蔵する標本や絵図などの学術資料の公開・利用を目的とした学術デジタルアーカイブについては、学術研究利用のみならず市民による学習利用やデジタルコンテンツでの活用など、社会全体における意義・重要性が近年益々高まっています。

 東京農工大学科学博物館は、東京農工大学工学部の前身である農商務省蚕病試験場の「参考品陳列場」(明治19年設置)を前身とし、養蚕・繊維分野を中心とした国内屈指のコレクションを有しております。AMANEは、古文書や民具資料など学術資料の調査・研究を全国で実施しており、蚕糸関連資料の調査・デジタル化や東京農工大学科学博物館デジタルアーカイブ蚕糸学術コレクションの構築などについて、東京農工大学科学博物館と協働してきました。

■主な活動について
 このたび包括的連携協定を締結することで、東京農工大学科学博物館とAMANEは、同博物館所蔵の蚕糸学術資料を中心とした蚕糸学術コレクションの充実・発展を図るとともに、学術デジタルアーカイブの新しい活用や専門人材の創出・普及および関連するイベントの開催を行います。さらに、民具・文書資料など、養蚕関連資料に関する調査協力・情報共有についても連携して進め、それらを通じた地域社会の発展を目指します。

■あつ森マイデザインの記念公開について
 本協定の締結を記念して、人気ゲーム「あつまれ どうぶつの森(あつ森)」において、蚕糸学術コレクション蚕織錦絵資料をモチーフにした衣装や絵画のマイデザインを公開します。学術コレクションの活用を体験する事例として、ご自身のキャラクターや島の装飾をお楽しみください。

マイデザインの一例

マイデザインの基となった収蔵資料「東源氏蚕の養」(国明)

「東源氏蚕の養」(国明)は東京農工大学科学博物館デジタルアーカイブにて高精細画像をご覧いただくことができます。